オルレアン

フランス滞在2日目にオルレアンという郊外の町に行ったのでそこのことも綴っておきます。

パリから120km程南西に位置するオルレアン。
ジャンヌ・ダルクが活躍した歴史やトラムなど新しい要素あったりと気になるものだらけの前情報。自分にはたまらない町の予感。
特急で1時間ほどの移動の後、駅から歩いて10分程のところにマルトロワ広場、そのもう少し奥にサント・クロワ大聖堂。
この大聖堂を中心に町ができている。
初めての大聖堂に感動。
何百年も前につくられて今だ使われていて、歴史の重みに直接触れられて、かつ生活に密着していると思うと、歴史資源を活用することの重要さを改めて考えさせられる。そしてこういうのが各町にあるというのもすごい…。
光の落ち方がこれまたきれい。
大聖堂の前にはメインストリートが通っていて、この町でも歩行者とトラムを優先につくられている。
路面電車はメイン通りに大胆に差しこまれていて、フランスのまちづくりの潔さを感じたり。
というか、建物のすぐそばを通っていて、どんな大改造がされたのか。(後で調べたら2000年頃にトラム開通したよう)

といっても町並みと十分に調和取れていて、線路も歩道や車道とあまりかわらないしつらえ。
このあたりがフランスだなと昨日入ったパリをみても痛感させられているところ。
日本だったら視認性に欠けると指摘されそうだけど、絶妙なバランスで、デザインが上手なのが国民性なのかと思ってしまうくらい。
繁華街から商店街、そして旧市街の住宅地に入っていくとより落ち着いた感じに。
静かで落ち着いた町も散歩したいと思っていたけど、ほんとにあるから驚き。
町の端に来ると川が。ロワール川はフランスで一番長い川とのこと。(信濃川の3倍だとか。)
これだけ広い大陸のひたすら長い川なのに意外と川幅がなかったり、いろいろ考えるとどういうことかわからなくなる。
どこか日本の川とは違う印象。
川岸に広場状の堤防があって、このあたりでも町の人がのんびりしている。
大きなプラタナスの並木がちょうどいい木陰をつくっていて快適。
その他
ここが日本だったらおそらく、「ようこそ、ジャンヌダルクの町へ!」と掲げられてたり、顔はめパネルなんかあったりしそうなところだけど、そんなものは一切無い。
広場に大きな銅像があるのとストリートファニチャーに小さくロゴとして使われている程度。こういうのを品があるというのかと思ったり。
通りや路地
トラムと歩行者を優先させるため、車道は細め。
旧市街には車で入れるのはおそらく住民だけに制限しているようで、路地や広場の入口には電動で上下するボラード(車止め)があったり。
日本では視覚障害者を誘導するため輝度の高い黄色いブロックが、この町では杖が引っかかることで認識させる小さな溝であったり。
昔ながらの町でありながら先端いってるものがあって、普段の生活と違うのを強く感じられた町でもあったなと。
この町もやはり建物と通りの調和がステキ。
田園風景
車窓から眺められる田園風景は日本のように看板もなくスッキリ。(反対側は電線も見えずだったんでそっちを撮りたかったけど)
というか山すら見えなくて、広大なユーラシア大陸に想い馳せたり。

という感じで、やはり海外も地方が面白いのかと思わされた1日でした。ハムやワインにじゃがいもなどおいしい食にも出会えたり。
行くのはなかなか大変ですが、いつかまた訪れたいものです。
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