17年ぶりの

6月にフランスに行ってきました。17年ぶり、人生2度目の海外でした。

仕事が5月に一段落したのでちょっと時間ができ、この機会に何か普段しないことをしないともったいないなというタイミング。
そういえば、自分は一度しか海外に行ったことがない。その一度も日本にほど近い台湾、25才のとき、会社の研修旅行で。
というのは、20代の頃は転職続きでお金もなかったし、周りの人たちが海外に行っている分、日本をよく知ろうということにしてずっとドライブ旅行・出張ついで旅行ばっかしてたわけですが、それもいよいよマンネリっぽくなってきていたこともあり、どこか海外への憧れがふつふつと出てきたのもあり。※日本の知らないところへ行くのは相変わらず面白いのだけど、ある程度予想がつくようになってきていたというか。

と考えたら、「この機会を逃したくないなぁ。全く海外に行かぬ間に年老いてしまうなぁ。」、とあれこれ考え始めました。
といっても、英語も話せないし、だから今回も行くことなしにしてしまうかなとか思いながら少しの日々を過ごすことに。
でもなんとなく、6年も前に切れていたパスポートの再取得に向かって。

そうこうしているうちに、「そういえばいる!」と、東京からフランス・パリに赴任している友達がいたことを思い出して。
早速連絡すると、なんかちょうどタイミングよさそう。というか、「日本に帰るのが早まりそう」ということで行くなら今とのこと。
そんなわけで急にフランス行きを決定。


日本を0時発の便で、14時間後のパリ時間朝8時にシャルル・ド・ゴール空港に到着予定。
フランス行き飛行機のオシャレ機内安全ビデオとフレンチ観ある機内食とで一気にウェルカム海外感。
一方で、ロシア上空を通れず、黒海南岸上空を通るとかで1時間増しとのこと。機内はすぐ消灯となって、窓も開けられず・本も読めずで苦痛の14時間。
前日早く起きたり、ワインをもらったりとしたにもかかわらず、結局半分くらいしか寝れず到着。

鉄道が一部危険なエリアを通るということで、バスにしようかと思いつつ、降車場所からもそれなりに距離があるんで、タクシー使って友人宅へ。
しかめっ面で愛想の悪いおっちゃんドライバーに住所書いた紙見せてレッツゴー。
高速道路の景色さえも日本と違ってずっと外を眺めながら、パリ市街地へ入ったらもう映画でしか見たことのない世界。はやく歩き回りたい。
てなことで1時間ほどで友達宅に到着。そういえばこちらが東京離れてから何年かぶりで、なのにこんなところで会えるというのがなんとも不思議。
やっと一息。
1日目
ホテルに移動し、チェックイン。言葉はわからずもカードを差し出したらなんとかしてくれておばちゃんありがとう。
18時に夕食食べに行こうということになり、それまでとりあえず土地勘付けるためにざっと歩こうと、ホテルからエッフェル塔→セーヌ川→コンコルド広場→オペラ・ガルニエ→ルーブル美術館→チュイルリー公園
ほんとはオルセー美術館、フランス始まりの島シテ島とかも歩きたかったけど思ってたより歩けずでここまで。
夕飯は友人宅近くのレストランへ。ワインにチーズに肉にバゲット。だいぶ高いが量が多い。高いのは困るけど、日本の外食も少しずつ上がっていていいのではと思わされたりも。
気づいたら初日から25,000歩も歩いていて、クタクタで就寝。
2日目
今日は友人夫婦が郊外のオルレアンという町に行くというのでそれに同行。
パリ以外を観るのはこの日だけだし、全くイメージないので楽しみ。トラムもあるし、ジャンヌダルクの町というからよけいに楽しみ。
地下鉄に乗って電車に乗り換え、オルレアンへ。
道中の田園風景がただただきれい。建物や看板一つ無いどころか山も見えない広大な田園風景を見るのはきっと初めてで、日本は細いんだと痛感。
3日目
バスティーユ広場→プロムナード・プランテ→マルシェ→サン・マルタン運河→絵本→ラ・ビレット公園→ボージュ広場→シテ島周辺
ニューヨークのハイラインの元になったと言われている廃路線を改修した場所があるというのでそこへ。そこから本場のマルシェや町中の運河を見たり。荷物多くて大変になるからお土産は絶対に買わないようにしてたのに、途中寄った本屋でつい絵本を買ったり。
設計事務所時代に所長のスライドでよく見ていた昔ながらの広場と最近改修された新しい公園も。古いものと新しいものがうまいこと馴染んでいて、フランス人の感性に触れた気が。
4日目
パッシー→ポンピドゥーセンター→ルーブル美術館(この日は入った)→ノートルダム大聖堂→チュイルリー公園
初めて1人で地下鉄へ。ビクビクしながらも少し慣れてきた感じ。
暑いし、同じところ歩いたりもし始めてるのに町歩きが飽きない。セーヌ川右岸をひたすら歩いて帰宅。
5日目
凱旋門→モネ美術館→ブローニュの森→ジル・クレマンのアンドレ・シトロエン公園→コルビジェのラ・ロッシュ邸
やはり凱旋門は近くで見とかないとと行くことに。とはいえ距離があったんで乗りたかったレンタサイクルで。チャリもホテルもスーパーなどほとんどがネットとカードで決済できるのはほんとありがたい。と思うと、日本での観光は外国人からすると少し面倒なんだろうなと思うところ。
町中に自転車スポットがあるから不自由しない。丘の上に位置する凱旋門とモネ美術館へ、その後ちょうど本で見たことのあるブローニュの森にも。魔女でも出てきそうな暗い森を想像してたけど、なんとも明るいよく管理された広葉樹の森だったのが印象に残る。ジル・クレマンとコルビジェもちょっと見れて満足。
22時の便だったんで夕方までゆっくりし、その後またタクシーで空港へ。行きと違ってタクシーのおっちゃんとなんとなくしゃべって楽しく帰路へ。

ということで、特にこれといったことはせずほとんどを町歩きに費やしたけど、自分としてはかなりの刺激と気づきがあったりしてよき旅となりました。
ようやく日本を少し外から見れた気がして、仕事にも活きそうな。
「若い内に旅をしろ」という意味も改めてなんとなくわかったし、「ある程度経験を積んでから旅をするのもいいもの」と思ったり、
結局のところ、旅は動けなくなるまでし続けるというのが自分にはよさそうということで。
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