里山に隣接するキャンプサイトの改修計画

里山に隣接するキャンプサイトの改修計画・ランドスケープ設計を行いました。

兵庫県丹波篠山市に位置する、もともと企業の福利厚生の施設として様々な用途や宿泊滞在が可能な大型複合施設。その一部が今回の計画地。
運用開始から50年経ち、ひとまず役目を終えたものと捉え、敷地の一部を改修し、キャンプ事業をリニューアルして展開していこうというプロジェクトになりました。
改修前は、サッカーができる大きさのグラウンドとテニスコート、大きなフウの木が植わる芝生広場や園の入口エリア。それらを改修活用する計画として始まりました。

プロジェクトチームを組むに当たり、なるべく篠山にゆかりのあるチームで取り組みを目指し、篠山で活動実績があり、土地勘もあるメンバーとするということに決まり、それでクジラも加えてもらうことに。
施工は地元の大工、設備屋、造園屋と、本格的な篠山チームが計画初期に想定されました。

キャンプサイトの形は様々ですが、ここではオートキャンプサイト、つまり車で直接訪れられるキャンプサイトとすることとし、合わせて、室内滞在が可能なキャビンやロッジを設けるということも条件に加わり、計画が動き出しました。
さらに、ここだけの独特の取り組みを行いたいという話も上がり、それは事業者と計画者一体となって考えていこう!となった、いつもと少し変わった一面も持つプロジェクトにもなりました。

ここではもともと周囲の森が豊かになるような取り組みをなされていたこともあり、自然と「篠山の里山を活かす」というコンセプト・計画となっていきました。(計画中の2024年に敷地内の里地里山エリアが自然共生サイトに認定されたりも。)
その上で、「地元の力でここだけのものをつくる」と遊び心も持ち合わせた方針となりました。

オートキャンプサイトエリアには、足下がシバやチップの他、グループキャンプができるサイトやペットサイトと様々なサイトを設けました。また、ロッジやキャビンのエリアには、ツリーハウスやほら穴の家に滞在するようなANAKURAというサイトもあります。
シバの広場に元々植わっているフウの木が新緑に紅葉にと、とてもきれいでいい雰囲気をつくってくれたりも。
キャンプだけで何度も楽しめる施設になっているかと思うところです。

ランドスケープデザインとしては、既存の里山を背景とする形になるため、里山にできるだけ馴染む雰囲気づくりを検討することに。
一方で、サッカーグラウンド2つ分となかなかに広大な空間となるので、馴染みだけに特化すると間の抜けた空間になってしまう可能性があったため、それらを考慮し、サイト中央には緩やかに蛇行する園路とそれに沿う雨庭的水路を設けることになりました。
車の行き来が多くなりがちなサイトにゆとりを持たせつつ、雨水の浸透と排水を促す枯山水水路というか小さなグリーンインフラが印象的な場を目指しました。

サイト内のシバ張りや木柵のメッシュ張りなどはDIYで行われた箇所も。

シバのドッグラン

ホビットハウスのようなANAKURA

木のぬくもり感じるフロント棟

シバの広場のツリーハウス

7月には3ヶ月遅れて既存の子供用プールを改修したじゃぶじゃぶ池がスタートし、来年には大きなプールを水風呂に見立てられるプライベートサウナスペースも稼働予定です。

こんな感じで、ユニトピアささやま CAMP&VILLAGEとして4月にリニューアルオープンしました。
キャンプサイトを使わなくても園内には入れるので、お近く訪れる際はぜひお立ち寄りください。

ユニトピアささやま CAMP&VILLAGE

総括・建築設計:有限会社 才本建築事務所
企画・運営支援:株式会社 VILLAGE INC
施工:有限会社 岡田工務店、石井造園緑化 株式会社 ほか

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