初日のツアーで下見をすませ、ウェザーステーションで上から望み、ビジターセンターとホエールウォッチング協会と飲み屋で情報収集。満を持してクジラに出会う日がやってきたのです。
東京を出航した日から悪かった天気も回復して快晴。この日を逃したらつらいなぁと不安になりながらも海に出る。

初日の船長を信じて、同じ会社のツアーにしたことで「説明聞いてなくていいから好きにしてください」と許しを得てクジラ探しに奔走。とはいえ他のアクティビティもあるんでひっそり燃えてる感じで。

初日は波が高くて行けなかった南島という島に上陸し、午前中はほぼそれで終了。
1人焦りつつも、けっこういい場所に案内してもらっていい時間を過ごす。海がきれいすぎる。蒼い。

お昼の後にシュノーケリングというので、そこに行くまでがクジラとの時間。
また、あわあわしてくるも今日はさっそく目撃情報!500m先にしぶきが見える!
といってもだいぶ遠いので、ここからが勝負。

初日と同様にしっぽを見せて沈んだあとから少しの移動とじっくり待機。
平均は7〜15分だけど、ときに40分くらい待つこともあるようです。

ただ海上で船に揺られて待つだけのこのひとときの雰囲気がなかなかのもので、ひたすら心ドキドキ。
何も知らない小さい頃に戻ったかのような不思議な感覚にすらなるというか。

で、15分待つもなかなか出てこない。
「もう遠くに行っちゃったかな?」と船長がつぶやいたとき、ツアー客の1人が「いたーっ!」と叫ぶ。
船長の言う3時の方向をみると50m先くらいにでっかい背中。やーっと憧れのクジラに近くで会えたのです。

しばらく放心。大きさと前の日に絶対適わないと思わされた海を優雅に泳ぐ姿に心奪われて、もうわけわからなくなる。
落ち着いてその後何度かクジラに出くわすも毎度変わらずドキドキドキドキ。
ずっと前のめりで探して、だいぶ沖に出て親子クジラも見かけたりして、岸に帰ってきた頃にはぐったり。
この日は天気はよかったものの風がだいぶあって、島の人でも1日船に乗ってたら疲れちゃう日だったとのこと。(たしかに船はすごく揺れた。)

クジラのすごさを感じて、「これからはもうちょっと張り切っていかないとな」と改めて思わされたそんな小笠原の旅になったのです。

・・・とはいえピークの時期はもっと群れで元気なクジラを見れるというので、また来年来れたらよいなと企み始めるのでした。

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