ここのところ結構、仕事がてらに色々なところに行けていて、こないだは福島と山形に。
福島は半分仕事で普段見れないものを見て来れたし、そのついでに山形まで足を伸ばすこともできた。

そんな山形はウチのじーさんばーさんがいるので、わりと(かなり)思い入れがあって、なじみある土地。
というか自分の原風景のひとつかなと思ってるんですけどね。

場所とか風景とかを仕事にするなんて思っても見なかったけど、(できてるかどうかは別として)
よくよく考えてみると地元の静岡以外に山形という地域があるから、今こんな風に生きてるのかもしれない
と、ときどき思うところ。

小さい頃は年に1度、夏休みとか春休みに静岡から山形に。
三島から新幹線で東京に行き、東京から山手線で上野まで行き、上野から新幹線で福島に行き、福島で特急に乗り換えて米沢まで行く、という子どもにとってはワケのわからないルートを経て、景色の全然違うところまで行く。
(ジブリのおもひでぽろぽろのオープニングとほぼ同じ)

普段電車に乗らない生活で、新幹線に乗るってだけで楽しくなるのに、実はこれが見たことない景色にいろいろ触れてる瞬間だったみたいで。
東京の駅は汚くて、上野に行けばホームレスが寝てたりもしてるし、上野のホームは日の入る工場にでもいるようなガチャガチャした感じで、今では考えられないくらい粗っぽいつくり。(でもそれが懐かしかったりもする)
福島からの特急の区間なんかは渓谷の中を抜けたり、人のいないおどろおどろしい駅に停まったりして、冬なんかだと、途中から雪が積もっていて、静岡ではほとんど見たことない雪を見るなど、時間のかかるゆっくりとした昭和っぽい旅をときどき体験してたということ。

そのときになんとなく景色のこととかそれによる気分の移り変わりとかを子どもながらに考えてたから、なんだか今の自分の選択がちょうどいいのかもしれない。
なーんてことを山形に来るたび思うというか、自分に言い聞かせてる感じです。



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